かすたどんの回

長年あこがれててずっと片想いしていた屋久島がついに私に声をかけてくれた・・・。
今週頭からの夏休みを利用して5日間のノープランのひとり旅。目標はズバリ「心のクリーニング」。

月曜日。鹿児島空港に降り立つ。
日当山温泉という美人の湯につかり、その後長島美術館へ行く。一目で鹿児島出身の海老原喜之助の虜になった私。ほ−ら私の好きなカンジでしょ? その後、鹿児島ラーメンを食し、天文館のbarで閉店時間が過ぎてもお客さん達と店員サンとお話してた。ひとり旅のいいとこは、心を思いっきりオープンにしないと何も始まらないってことだ。やっぱりひとりで知らない土地で一日過ごすのはしんどいもん。心を閉ざしてたら物事は何も始まらないぞってことにひとり旅をすることで改めて気付かされるのだ。そして、それと同時にひとりとか孤独の時間の楽しさもちゃんとあるってことも教えてくれる気がするし…。う−む面白い。
で、火曜日。念願の屋久島!と思いきや、前の日飲みすぎたせいで、フェリーを乗り過ごし、屋久島についたらもう夕方でした。あ−あ。仕方なく民宿の近くを散策してると、くんくん。いい感じのbarを発見!店長の日高サン(31)曰く「先週の木曜日にopenした」らしい…。ラッキー。それから最終日までの3日間、私はここに通いつめることとなるの。だってお店の人達もお客さん達もみんな素敵な魅力的なイケてる方々なんだもん。カラオケ行ったり、屋久島のオススメなとこ案内してくれたり、お土産にジュースや芋焼酎までもらっちゃった。ありがとうございました−。
そこで働いてる人たちはね。みんな仲間でやってて、若いのに屋久島でイベントとかを勢力的にしてて、とりあえず、彼らが話してくれたのは「テレビ番組や雑誌の中の屋久島はほんとの屋久島じゃない」ってことだった。
ほんとの屋久島ってなんだろ…。
−あたしにはその時意味がまったくわからなかったんだ−

さて水曜日からは屋久島をもくもくと歩いたよ。縄文杉に大川の滝にバイクで屋久島一周などなど。
  
やっぱ東京で思ってた景色とは違った。
すごすぎる・・・。
たぶん屋久島は人間の5感や6感をフルに使わないと「感じる」ことが出来ない島なんだ。ヤクシカ、ヤクサル達にバイクに乗ってて何度も襲われかけたり、大雨と雷でずぶ濡れになったり、耳をふさぐことで森の呼吸を感じたり…。ワタナベユウコの全部で屋久島を体験出来たように思う。

この何千年も前から息づいてる森の前では自分の悩みの小ささに気付けるでしょ?
もちろん心を洗ってくれるでしょ?
あたしはそこまでナチュラリストじゃないし、NYとか都会的な街でだって大好きなんだよ。でもこの屋久島の景色は東京でパソコンに向かってる今でもあたしにだけの特別なプレゼントとして頭と心に残ってて、今後のあたしのお薬になってくれると思います。

余談。島で出会ったおばあさんのおことば。
屋久島の『ヤク』という漢字は当て字。『薬』の『ヤク』とゆ−字とも言われてるんだよ」だって。

ん−まじ納得っっ。